二元性を超えて

二元性を超えて

白い紙とペンを用意します。
白い紙の上から下に線を引きます。
左と右ができるよね。

そこに、確かに 左と右はある。

けれど、分ける者がいなければ、
それはただ、ひとつだった。
線を引く前には、
ただ 一なるもの だった。

二つに、わける。
これがマインドの機能だ。
主体と客体、わたしとあなた、良いと悪い・・・

線を引くことで生み出された二つのモノ。
それは、必ず、セットで存在する。
故に、どちらか一方を手にすることは、できない。

それは、構造上不可能なこと。
(右のない左を、上のない下を、敗北のない勝利を、
想像すらできないように)

故に、一方を求めるなら、もう一方もやってくる。

愛を求める限り、正義を求める限り、光を求める限り、
それとは逆のものが同じだけやってくる。

闇を作ることができるのは光だけ。
偽りを作ることができるのは真実だけ。
悪を作ることができるのは善だけ。

だからこそ、
闇・醜・悪を、光・美・善で解決することは、
決してできない。

光は闇を濃くし、正義は悪を先鋭化する。
それ以外に、ない。

このマッチポンプを超えていく方法は、たった一つ。
線を、消すこと。ただ、それだけ。

救う人 | 救われる人
加害者 | 被害者
強者  | 弱者
善人  | 悪人
正常  | 異常

”|” が 消える時、セカイは変わる。
” I ”(アイ)がない世界、そこには愛しかない。