2013年2月

氷砂糖と朝の日光

「わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。」(「注文の多い料理店 序文」宮沢賢治) 僕はこの言葉に、とても勇気づけられる。それは、この一節が、僕らが生きることについての、とても重要なことを、教えてくれるからだ。 僕らは、とかく特別な、非日常の経験を求める。なぜなら、当たり前に過ぎていく毎日は、次第に新鮮さを失い、 […]