幸福論

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対話と対話の場

弟子:「なぜ、先生は真理を追求するのですか?」師:「なぜ、君は、そう問うのか?」 ・・・対話というのは、不思議なモノです。弟子は、「真理を追求する、師の精神」を尋ねます。しかし、その時に弟子が感じていた「知りたい」という気持ちこそ、弟子が探していた「真理を追求する心」そのものなのです。 つまり、弟子は、その問いを発した、まさにその瞬間にその答えを自ら探し当てているのです。 対話の空間は、この様に、 […]

わからないと言われよう

相手にとって、理解不能な人間であること。それは、相手の価値観の「外部」にあるということです。それは、自分が相手にギフトを与えられる機会です。 相手が、自らの価値観という檻を壊し、自らを新たな地平に拓いていくための、契機をプレゼントすることです。もちろん、相手は、そこに抵抗を感じることもあるでしょう。あなたは、常識的な話をされ、説得され、コントロールしようとされるかも知れません。 しかしそれは、「自 […]

変容の旅に出よう

美しい朝。窓を開けると、青空が広がり、透明で清潔な風が、吹いてくる。 あなたは、何を思いますか? 幸せでしょうか。それとも別の感情でしょうか。例えば、哀しみや、切なさ・・・ 重要なのは、僕らは「同じ朝」を生きているという事実です。同じ朝を、見上げて、 僕らは、それを、幸せな朝にも、哀しみの朝にもできる。 当たり前だと思うかも知れませんけれど、この事実は、大切なことを教えてくれます。 それは、「幸せ […]

敵と生きるか、愛と生きるか

「敵と生きるか、愛と生きるか」 上司とのミーティング、顧客への応対、販売店との交渉、契約手続き、役所での手続き、夫への相談・・・ あなたの相手は、どんな存在だろう。そこで、あなたは、何を目的にコミュニケーションを取っているだろう。 ・うまく、自分の意見を通すこと、採用してもらうこと。・相手の無理な注文を、退けること。・自分の立場を、守ること。・相手の機嫌を損ねないこと。・より良い条件を勝ち取ること […]

I love you から I love へ

あなたが居ないと生きられない。あなたの、全てを知りたい。あなたのコトを考えて、眠れない。あなたを、救いたい。 それらは、「愛」ではない。いや、「愛」の一部かもしれなけれど、愛の本質ではないのだろうと思う。 なぜなら、愛は、”愛”であって、依存でも、所有でも、恋慕でも、同情でもないのだから。 じゃあ、愛って、なんだろう。 それは、「幸いを願うこと」ではないだろうか。健やかであって欲しいと願うこと幸い […]

今を生きるために、過去を愛すること

本当に、「今」を生き、「今」を大切にするためには自分の「過去」を、愛することです。 いや、本当に「今」・・・目の前にある人、関係、環境、暮らし・・・を、大切に想う時、自分の「過去」を許し、愛しく思うようになる、そう表現しても良いかもしれません。 それは、同じことです。過去に蓋をして、今を愛することも今をないがしろにして、過去を大切にすることも、できません。 今を大切に生きると、過去は美しく色づき過 […]

時々忘れてしまうこと

隣に座ること。並んでを歩くこと。一緒にご飯を食べること。冬の寒い朝に身を寄せ合って、朝の光に目を細めること。時に、生き方の違いに戸惑ったり、苛立ったりして、でも、分かり合えた喜びに抱き合うこと。 共に過ごすこと、それは命を受け取ること。 たわいないおしゃべりや、整えられた食器棚、気持ちよく干された洗濯物、具沢山のみそ汁や、パスタや、きんぴらごぼう、あなたがくれた時間に、言葉に、モノに、あなたの命が […]

幸せの条件

幸せになる条件、ありますか?仕事、お金、恋人や家族、友達との関係性、居場所、自分の状態…その数が多いほど、人生は複雑で難しいものになります。 一緒にいる相手や居場所によって幸せだったり、幸せじゃなかったりすること、それは、バクチみたいなものです。自分の幸せの主導権を、相手や状況に明け渡しているようなもの。 幸せに条件をつけると、必ず、それがクリアされないリスクや、裏切られるリスクを抱えることになる […]

ニーチェの言葉

哲学者ニーチェの言葉。 「一本の樹が天に達するには、 その根は地獄にまで届いていなければならない」 今、不安で苦しい人、辛い過去を持つ人、懸命にもがいている人。それは、最も高い場所、天にまでその梢を伸ばすことができる人です。その枝を天空へと届かせる大きな可能性を持った、強く、輝ける魂なのです。 今、明日が見えなくても、必ず、必ず、朝がきます。そこには、誰よりも美しい夜明けがやってくる。夜明け前の暗 […]

わかってほしいと感じたら

自分が眺めているセカイは、自分だけが見ることができる風景であり、自分のしている体験は、 自分だけが、味わうことができるモノです。 誰も「僕」を生きられないし、僕も「誰か」を生きるコトは、できない。自分の出会った体験や、出来事の素晴らしさ、その意味や意義を、 知ることができるのは、自分だけ。 だから、自分の体験が、どんな手触りで、 どんな匂いがして、どんな味わいだったのか、 どんな学びを、どんな気づ […]

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