shun

8/8ページ

酸っぱいブドウの木の下で(1)

本当に、自分はやりたいコトをやっているだろうか。誰しも、そんな感覚を持ったことがあるのではないでしょうか。 先日、こんな話を聞きました。彼は、舞台ダンサー。ある日、怪我をして、ベッドで寝ている間にホッとしている自分に気がつき、本当にダンスが好きなのかわからなくなってしまいます。 彼の心に訪れたのは自分は、公務員である両親への反発から、「自由な道」を選んだに過ぎないのではないか・・・「自分は、本当に […]

ファミリー・ヒストリー

家族における、人間関係は、僕らの原体験であり、「原・人間関係」です。僕らは、幼少期より、それを丁寧に学んで成長し、学んだ通りの方法論で、人間関係を創ることになります。 本人が気がついているか否かは別として、僕らが、「誰か」と取り結ぶ関係は、「自分が育った家族の、誰かと結んでいた人間関係」の、「コピー」になっています。 そのコピーは、全ての人間関係に渡っていると言っても過言ではありません。よく知られ […]

真実は心の中にーソクラテスとプラトンー

哲学を知らなくても、ソクラテスとプラトンは、名前くらい知ってる。少し世界史をかじっていれば、「無知の知」とか、「毒ニンジン事件」 しかし、なぜ、ソクラテスとプラトンは有名なのか。それは、人類史において、決定的な、思考のパラダイムシフトを起こしたからだ。 彼らの、”しでかした事件”を、知る為には、ソクラテス・プラトン登場前夜のギリシアの状況を、まず知る必要がある。 紀元前6世紀前後、ギリシアは、隆盛 […]

氷砂糖と朝の日光

「わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。」(「注文の多い料理店 序文」宮沢賢治) 僕はこの言葉に、とても勇気づけられる。それは、この一節が、僕らが生きることについての、とても重要なことを、教えてくれるからだ。 僕らは、とかく特別な、非日常の経験を求める。なぜなら、当たり前に過ぎていく毎日は、次第に新鮮さを失い、 […]

1 8