期待と裏切りを生きる
期待して裏切られる。
そして、傷つく。
これが、人間の苦しみのほとんど全てなんじゃないかな。
争いの原因にあるのは「期待」。
~してくれるはずが、してくれない
~しれくれるべきなのに、やってくれない
もめ事、夫婦関係、家族関係、訴訟、批判、失意・・・
「~べき」は、永久に満たされないんだよね。
だって、そもそも不自然なんだ。
自然に起こることに、「~べき」なんて言う必要がない。
だから「~べき」を持っている限り、どこかでそれは裏切られる。
「期待して裏切られて傷つく」という世界を歩き続ける。
回れ右。別の方向に向かってみよう。
期待しない、裏切られない、傷つかない。
そこにあるのは、とてもシンプルなあり方だ。
ただ、その人が、その人のままあることを、認める。
風に揺れる木々を見るように
暮れる夕日を眺めるように
そこに、どれだけ探しても、裏切りはない。
どうしたって、傷つ「け」ない。
そんな世界がある。
僕は、時々、不思議に思ってた。
みんな、なんで、そこに行かないの?
みんなすぐに気がつくよね?
だって、こんなにもシンプルな仕組みだから。
すごく、簡単。
僕は、みんな知らないのかな?
って思ったから解説して回ってみた。
けれど、みんなやらないんだ。
なんでやらないの?
ふふふ
問いを換えよう。
どうして、「僕ら」は、やらないんだろう?
そう、僕だって気がつくと、期待のゲームの中にいる。
そう「みんな、期待を手放すべきなのに!」ってね。
最近わかったこと。
僕らは、期待して裏切られて、傷つきたいんだよな。
どうしても、したい。
未熟だということではなく、
知らないからということでもない。
僕らは、生々しい生の瞬間を生ききりたいんだね。
その切実で、赤裸々な、感情の往来に、命があふれて来る。
こんなモノが僕の中にあったのか。
山から下りた僕に待っていたのは、鮮やかな世界だったな。
自分の中に、驚くほどの、いろんなモノを発見し、
時に、戸惑い、いらだち、途方にくれながら、
最近僕は、それを、とても気に入っている。
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