世界観をシフトしよう

世界観をシフトしよう

今日は、新しい世界観についてです。
昔、店長さんから、お店のアルバイトさんが、
お金のためだけに働いていて、お客様の事を考えてない。
モチベーションを上げるために、どうしたら良いのか?
という相談を受けたことがありました。

文章は、その時に書いた物ですが、
「新しい世界観」について、 とても分かり易かったので、
修正と追記をして、アップします♪

* * * * * * 

少し、原理的な話をすることから、始めたいと思います。
今、多くの人が、生き方をシフトし始めています。
そのシフトとは、世界観のシフトです。

そのシフトとは、 「なぜ、あいつは働かないのか?」 という問いを、
「なぜ、自分は働かない人といるのか?」 へと変えるコト。

僕らは、この視点に立った時に、
その問題を自分で引き受けることになります。
その時、初めて自分を変えていくこと=自分の成長への扉が開くことができる。

・部下が働かない
・姑がうるさい
・恋人の浮気

全て、 「なぜ、自分は、その様な現実を創り出すことを、
選択したのだろう?」 と問う。

この「現実を創り出す」という部分は、
少し、掘り下げて理解をしておいて良いところです。

「現実を創る」というのを、
「体験する」もしくは「解釈する」と言い換えると
見えてくると思います。

僕らは、全ての出来事を、 自分の観念や記憶を使って、
自分色に染め上げ、その上で体験しています。

人がコチラを見て笑っていたら、
それを、嘲笑と取るか、求愛と取るか・・・
それは、 その人が過去にどんな経験をしてきたかで、決まります。

経験は完全に固有です。
私の現実は、私にとってだけの、リアリティなのです。
だから、同じ映画を見ても、全然違う解釈をしていたり、
自分の行為が全く誤解される・・・という様な状況が起きる。

僕らは、その自分なりの解釈に基づいて、感情を持ったり、
自分の次の行動を決めますので、 解釈のレベルでも、
行動のレベルでも、 僕らは自分専用の現実を、
自分で創り出して、自分に与え、 自分で味わっている・・・というわけです。

ですので、全ての経験、目の前に繰り広げられる出来事は、
「自分が自分のために、創り出したモノ」なのです。
故に、現実への眼差しは、常に、
「なぜ、自分は、自分に、この経験を贈ったのか」 となるわけです。

さて、この世界観にシフトをするかどうかが、
生き方の大きな差異を生むのです。
この世界観にシフトした人は、 自分の人生について、
「主体」として生きることになります。
主人公であり、ヒーローでありヒロインです。
その人にとって、全ての体験は、必然であり、学びの機会です。
そして、それは「自分が変化させ得るモノ」なのです。

自分は、現実に隷属するのではなく、自分が創造主となる。
役者としてだけではなく、監督として、人生という映画に関わるのです。
それが、「自由」ということです。
そして、必要なモノを、必要な時に、必要なだけ経験していることに、
気がつきます。

その自覚を、「今・ここに生きる」と表現することも多くあります。
その眼差しを持って生きるとは、 どんなイメージでしょうか。
元々の相談に戻りましょう。

「店のアルバイトさんが、お金のためだけに働いていて、
お客様の事を考えてない」と感じた・・・のであれば、
まず問うのです。
「なぜ、自分は、その様な状況を創り出したのだろう。」
「自分にとって、これは、何を学ぶ機会なのだろう」
もちろん、回答は一つではありません。
しかし、そこに、学びがあるから、自分は自分にそれを与えたのは事実です。

「回答」を導き出す様々な方法がありますが、
人間関係においては、
「相手=自分の中の気付いていない自分」と考えて、
ほぼ、間違いはありません。

部下や同僚の姿、恋人や配偶者、そして道ゆく人から、
テレビの中の人まで、自分が出会う人の姿は、
自分の心を反映しています。

即ち、今回であれば、 アルバイト店員さんの姿=自分の姿・・ということです。
・・・そう、やる気のないアルバイト店員さんは、
見たくない自分の姿
=「本当は、別のことをやりたいけれど、 仕事だから・・・
とやっている自分」を、映し出してくれていたわけです。

そんな自分を、自分が「ダメ」だと思っていたから
アルバイト店員の姿が、とてもとても、目についたのです。
故に、アルバイト店員さんを前にして、すべきことは、
「自分が本当にその仕事を天職として感じ、 お客様の笑顔が全て!
という日々を送っているか、 我が身を省みる」ということだったわけです。

そこから、見えてきます。
「そうか、この経験は、 「自分が、本当にやりたいコトを
やる場所にいく」という 気づきを得るためのモノだったんだな!」
とか
「自分も、完全じゃなくたって良いということに、
気がつくための経験だったんだな」 とか。

それに気づいた時、相手は変わるでしょう。
何故なら自分が変わるから。 そして、色眼鏡で相手を見ることを
辞めるから。

すると、「やる気がない!」 なんてストレスを溜めることは
なくなります。
そして、新たな関係性を造り上げ、 相手から、
より良い側面を引き出すことに成功するかも知れません。

そして、それを実現すると、 もう、そこに居る必要がなくなって、
あなたは、別の場所に行くことになるかも知れません。
そこで学ぶことを終え、卒業し、別の場所に行くのです。
本当の夢を叶えるための場所に。

そして、そこに辿り着いて気がつくのでしょう。
「あの経験がなければ、あの日々がなければ、  
自分は、ココまでくることができなかった。
全ては、必然的な出来事だったのだ」と。