思い通りを捨てる時、そこに自由が拓かれる

思い通りを捨てる時、そこに自由が拓かれる

苦しさは
何かが思い通りにならない
ということから生まれる。

なぜ、こうしてくれない?
なぜ、やってくれない?
どうして、そんなことするの?
なんで、わからない??

思い通りに世界を動かすという、
永久に叶わない夢に、僕らは魅せられている。
それを試みる限り、
僕らは夢潰え、挫折し、涙の夜を迎える。

それは、それで、素敵なことだ。
それがなくては、青春の切ない思い出の多くは体験できなかったろうから。
そこには、人生の素晴らしさの多くがある。

けれど、人生がそれだけではないのも確か。

思い通りを超えていこう。

思い = マインド。

思い通りにしたい!
というのは、あなたの気持ちではない。
あなたのマインドが、
プログラムに従って動いているだけ。
埋め込まれた常識が、あなたを駆動する。

あなたは、まず、プログラムがつくる幻想を見る。

マインドが望む「あるべき」世界だ。

次に現実を見る。

そして、そのギャップに、反応する。
この反応が、ストレスとして、自覚される。

こうあるべき がない世界をイメージしよう。

ただ それは そのようにある。
それだけのことだ。

風は梢を揺らし
蜘蛛は巣を張り、水滴が結び、
地球は自転し、待ち人は現れない。

それだけのことだ。

それが、あなたの世界だ。

あなたが、精確に描いた、
あなたの通りの世界だ。

あなたの思い通りではないけれど、
あなたの通りの世界。

それを受け入れる時、
そこに自在なる生がある。

思い通りを捨てるとき、
そこに、初めて、自由がある。

正すべき現実は消え、
治すべき人も消える。
照らすべき影も、癒やすべき傷もない。

あなたはその時気づく。

全ては初めから、この世界に生を受けたその日から、与えられていたこと。

この世界は、完璧な調和の中にあったこと。

幻想を捨て、現実を生きよう。
Live on the earth.
全てはそこにある。